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シャンプー剤の界面活性剤について質問があったので、、、その他

投稿日:2015/08/30

 こんにちは、麓です。

先日、お客様からたて続けにシャンプー剤の安全性についてご質問がありました。

皆様にもぜひ、知って頂きたいと思ったのでこの場で少しお話をさせて頂きます。
駄文ではございますが、、、。
 
 とある美容師さんのブログ?ツイッター?で、市販シャンプー剤による実験で生卵の白身が
凝固したというのを見て、心配になったとのこと。

その美容師の方のブログによると、市販シャンプーによく使われている石油系の界面活性剤が
白身のたんぱく質を変性させているので同じくたんぱく質からなる髪の毛にも悪い影響が
あるのではないか、と結論付けていましたがもしその通りであるなら石油系の界面活性剤を
使っている方の髪の毛はとてもバサバサの状態になっているはず。

白身が白くなったのはシリコンによる乳化現象で、たんぱく変性によるものではないと
思います。
卵がもったいないので実験したことはないですけど。

 ただ、シャンプー剤に必ず含まれている界面活性剤の種類はたくさんあり、その中で
毛髪の状態に合わせた物を選ぶのはとても大切だと思います。

髪、肌に優しい順番に界面活性剤を並べると

アミノ酸系>石ケン系>石油系(といっても最近は植物由来です)となり、

アミノ酸系(ラウロイル〜、ココイル〜 など)
石ケン系(カリ石ケン〜、ラウリン酸K、オレイン酸K など)
石油系(ラウリル硫酸〜)

と記載がありますので確認してみてください。


DSC_0511.JPG

当店のシャンプー剤 ↑

 石油系のものは低コストで容易に手に入る反面、洗浄力が強いためダメージ毛や
敏感肌の方には不向きになります。
手荒れをする私は手が痛くて使えません。


 石ケン系のものは石油系ほど刺激はありません。しかし洗浄力が高くアルカリ性に
傾けるためキューティクルが開きキシキシした手触りになりごわつきも出るため、
ダメージを気にされる方、敏感肌の方にはおすすめできません。
ただし、分解性がよいので流し残しによる悪影響が出にくいという面もあります。


 私たちのお店でおすすめしている、アミノ酸系のものは毛髪、肌にやさしく非常に低刺激で
ダメージの進行を防ぎます。頭皮の油分を取りすぎないため、乾燥肌の方にも
おすすめできます。私の手も痛くなりません。

デメリットとしては上記2つよりも高価になりやすいことと、洗浄力が弱いところです。
が、ワックス等をたくさんつけたりしないのであれば十分な洗浄力ですし
よほど汚れていなければ問題はありません。
油分の取り過ぎの方が問題です。

 
 その他になりますが最近、酸性せっけん系シャンプーというものも出てきました。


ラウレス−5−酢酸Naとか記載があります。
値段が安価で低刺激、洗浄力も高いというのでドラッグストアーでも並んでいるのを
見かけます。まだ試した事はありませんが、スタイリング剤を多く使っていて
洗浄力を求める方には良いかもしれません。


 また、アミノ酸と謳っておきながらその成分を少量しか使っていないという
とんでもないものも市販されているので注意が必要です。
シャンプー剤に含まれている界面活性剤は一つではありません。
成分の含有量が多い順に成分表は記載されているので、要チェックです。


 当店でカラーリングやパーマを施術するとき、如何に痛ませずにやるかというのは
常に考えていますがやはり薬品を使う以上、そのダメージのケアは避けては通れない
ものです。
また髪質も年々変わってきますので今の状態にあった施術、ケアを考えなければなりません。
理想的なヘアスタイルとそのためのダメージケアをうまくバランスさせて、
いつまでもご自身のヘアスタイルを楽しんで頂ければ、それはとても嬉しく思います。


DSC_0508.JPG

誕生日祝いで社長から頂いた私の好きなカステラ↑


                                フ モ ト



 

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